皮脂による臭いと対処方法
2015/07/10
スポンサーリンク
年齢や性別問わず、だれもが気になる体臭。特に暑くなる夏、電車の中など人込みでは、自分が匂っていないか気になった経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
そんな体臭、原因は何なのかご存じですか?体臭と聞くと汗臭い、つまり汗が原因と思いがちですが、実は、汗そのものは全くの無臭なのです。なぜ、汗は臭いイメージなのか、それは汗と皮脂が混ざり合ってにおいを発しているからです。体臭の原因はほかにも食事やストレスなどがあげられますが、今回は特に、皮脂による臭いについてまとめたいと思います。
皮脂とは
そもそも皮脂とは何なのか、説明したいと思います。
人間の皮膚には毛穴があり、毛穴は長い毛を包むような袋状になっているのですが、その袋の上3分の一くらいのところにさらに小さな袋がくっついています。これが皮脂腺です。皮脂とは、この皮脂腺から分泌された脂肪を含む液体のことで、皮膚や毛髪を保護、保湿する働きをしています。
皮脂は皮脂腺が活発になると、より多く分泌されます。皮脂腺が活発になる条件として、
- ストレス
- ホルモンの変化
- 乾燥
- 肉中心の偏った食事
などがあげられます。皮脂腺が活発になり皮脂が多く分泌されるということは、臭いのもととなるものが多く発生する可能性が高まるといえます。
また、皮脂は年齢や性別、時間帯によっても分泌量が変わります。男女ともに新生児、思春期が最も多く分泌されます。その後、個人差はありますが、男性は20代、女性は30代でピークを迎えます。女性はその後、皮脂の分泌量は減少しますが、男性は60代でもピーク時のままほとんど変わりません。
一日の中で皮脂の分泌がピークを迎えます。ただ、寝てる間も皮脂は分泌されています。
皮膚や毛髪を守るために必要な皮脂ですが、なぜ臭いの原因になってしまうのか、詳しく見ていきたいと思います。
皮脂による臭いの原因
最初に、汗と皮脂が混ざり合って臭いを発するといいましたが、皮脂が臭いのもととなる原因、ポイントは2つあります。
○雑菌の繁殖
雑菌が繁殖すると臭いの原因になりますが、汗や皮脂はその雑菌の栄養になるのです。さらに、高温多湿という条件がそろえば、最近は大量に繁殖し臭いのもととなる物質も大量に放出されます。
つまり、皮脂や汗が混じることで、雑菌の繁殖を助けているのです。
○皮脂の酸化
もう一つ、皮脂が臭いのもととなる原因は、酸化です。食用の油でも酸化すると独特の臭いを発しますよね?同様に皮脂も脂肪分、つまり油ですから、酸化すると臭いを発します。皮脂は汗と混ざり合うことで酸化します。また、毛穴につまった皮脂を放置すると酸化して、臭いのもとになるのです。
皮脂の臭いの原因、おわかりいただけましたか?最後に皮脂による臭いの対処方法をお伝えします。
皮脂による臭いの対処法
皮脂による臭いを防ぐには、皮脂を酸化させないこと、皮脂の多量分泌を防ぎ雑菌の繁殖を抑えることがポイントです。
○清潔を保つ
皮脂の酸化を防ぐため、髪、顔、体を丁寧に洗いましょう。皮脂の分泌は夕方ピークを迎えますので、そのまま寝てしまうと皮脂が放置され酸化、においのもととなりますので、就寝前にきちんと皮脂を洗い流しましょう。
○保湿
皮脂を洗い流した直後は脂肪分や水分がなく、肌は乾燥した状態です。乾燥した肌を、水分を補い守ろうと皮脂が余計に多く分泌します。皮脂の多量分泌、また、就寝中に放置されることにより臭いのもとになります。皮脂を洗い流した後は、きちんと保湿しましょう。
○規則正しい生活を
夜更かしなどによりホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌をうながします。また、ストレスも皮脂の分泌に影響がありますので、規則正しい生活、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
○バランスの良い食事
肉類は高脂質の酸性食品ですので皮脂の分泌量が増えます。肉中心の偏った食事ではなく、野菜や海草などアルカリ性食品や、酸化を防ぐビタミンCもとるよう心がけ、バランスのとれた食生活をおくりましょう。
ただし、最初に述べたように、皮脂は、皮膚や毛髪を保護する働きをしています。皮脂の取り除きすぎは皮膚や毛髪を傷つけることになりかねませんので、あまり神経質に髪、顔、体を洗いすぎることのないよう、お気を付けください。
皮脂の分泌は年齢や環境により個人差がありますので、ご自身にあった程度の皮脂による臭いの対処法を取り入れ、体臭を気にしない、快適な生活をお送りください。
スポンサーリンク